ソン・ドン村 千年にわたる美術の真髄

ソン・ドン村 千年にわたる美術の真髄

ソン・ドン彫像工芸村(ハノイ市ホアイ・ドック県ソン・ドン村)は鋳造、彫像、伝統的な礼拝用品の製作、および洗練された漆塗りや金メッキの技術で有名であり、国内外の顧客から高く評価されています。


ソン・ドン村の彫像製作工房の様子。

ソン・ドン美術工芸村は長年の対米坑戦と補助金時代に一時的に衰退していましたが、1983年にグエン・チー・ザウ職人とグエン・ドゥク・クオン職人によって復元されました。フランス植民地時代の芸術家、グエン・チー・ザウさんは、子孫に工芸を継承するために、木彫りと漆塗りのクラスを開き、伝統工芸を復元することを決意しました。当時の30人以上の生徒たちは今では優れた職人となり、村の大規模な生産施設の所有者となり、若い世代に工芸品を継承し続けています。

 


製品に金メッキを施す工程。

彫像の製作を始めるには、常に木材の選択が最も重要です。仏像の原材料は柔軟性、柔らかさ、繊維質の特性により、彫刻の際の間違いを避けることができるジャックフルーツの木でなければなりません。彫像を作るのが最も難しく、職人は彫像に魂を吹き込むためには神のような見た目と形を持たなければなりません。また、ソン・ドン村の職人たちの熟練した手によって、金メッキや絵付けが施された拝具も非常に精巧で美しいものとなっています。



現在、集落全体には4千人以上の常勤の手工芸労働者がおり、そのうち半数以上が優秀な職人で、多くの優秀な労働者が表彰され、職人の称号を授与されています。ソン・ドン村の職人たちの才能ある手によって、国のアイデンティティが込められた洗練された芸術作品の数々が生まれました。ソン・ドンの労働者が木工工房で昼夜を問わず懸命に働いた結果得られた名声はすべての地域に響くだけでなく、世界中の多くの国に広く響き渡ります。

 

ソン・ドンの特別な点は、顧客はどんな礼拝像も注文する必要があり、ここの職人はサンプルがなくてもすぐに作ることができます。また、ソン・ドンの職人たちは顧客の肖像画や全身写真をもとに神像を彫刻し、写真に近い木像を彫刻することもあります。それらを行うには、職人が経験を積み、それぞれの像の伝説や人物像、職務や地位を理解し、作品に命を吹き込むことが必要です。

ソン・ドンの職人たちの才能ある手は、文廟-国士監、奎文閣、玉山祠、テ・フック橋、一柱塔などのハノイの文化的作品にもその足跡を残しています。ソン・ドンの職人たちの貴重な仕事も地域全体に広がり、多くの文化的、精神的作品の修復と保存に貢献しました。近年、ソン・ドン工芸村の多くの若者たちが大都市に来て工房や店を開き、工芸村の彫刻や美術品を紹介しています。これにより、ソン・ドンの神具、木像、美術品などの有名なブランドがより多くの人に知られるようになりました。

ソン・ドン村の製品を並べる屋台。


ソン・ドン工芸村は今や単なる工芸村ではなく、国内外の観光客にとって魅力的な観光名所、そして首都の文化的美しさの象徴となっています。


2007年、ベトナム記録簿にはソン・ドンが「ベトナム最大の仏像彫刻と崇拝の村」として記載された。現在、ソン・ドン手工芸村の製品は国内の文化的、精神的、宗教的生活に役立つだけでなく、日本、韓国、ロシアなどの外国にも輸出されている。

 

文:タオ・ヴィ

撮影:チャン・タイン・ザン

訳者:ソン・タム・クエン




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